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http://www.harmony-movie.com/ 2011/1/22公開

高村英次(映画ライター)
陰惨で暗い女囚モノには珍しく、この映画はカラッと明るい。最初はその明るすぎるコメディ調や、内向的(または反抗的)な女囚やバカに陽気な肥満体の部屋(檻)仲間、徒党を組みたがるヤンキー女などの図式的なキャラクターに少々辟易するが、キム・ユンジン(「シュリ」)扮する、獄中出産した女囚ジョンヘの赤ん坊が彼女から引き離されて、里子に出されるあたりから涙腺が緩んでくる。コーラスの練習の合間に紹介される各女囚の過去(罪を犯した経緯)によって彼女たちへの感情移入が増していき、女囚コーラス隊が刑務所外で行われる一般のクリスマスコンサートに特別出演する、という段に及んでそれがピークに。ところがコンサートの合唱披露の前にちょっとした事件があって、それが女囚たちを徹底的に凹ませる。クライマックスの前でワンクッション置く、というのは作劇の常套手段だが、これが実に効いていて合唱シーンをこの上もなく盛り上げる。
ところが“ハーモニー”が本当に凄いのは、これからだ。トーンとしてのコメディ調をあっさり裏切る、ラストの“急展開”・・・しかしこのエンディングはその反対・賛成を問わず、すべての観客に死刑制度への再考を促す重いメッセージを突きつける。思えば我々は受刑者のム所暮らしの実態を知らない。罪を犯し、それを償いながら生活している受刑者が健全に人間的に再生(リスタート)しようとしている、塀の中の生き様を知らない。この映画が本当に描きたかったのはまさにそこだ。“歓喜の歌”で泣かせるのではなく、“非常なる予定調和(死刑)”に憤らせて泣かせる、という作り手の真意に韓国映画の深化を感じた。
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