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http://aisuru-hito.com/ 2011/1/15公開

高崎俊夫(編集者)
原題も「母と子」というシンプルなもの。
父親のノーベル賞作家ガルシア・マルケスが壮大なホラ話というか破天荒な寓話的世界をマジック・リアリズムの手法で描くのとは対照的に、ロドリゴ・ガルシアはまるでレイモンド・カーヴァーのようなミニマリズムのタッチで、不安や喪失感を抱えた女性の内面世界を好んで描く。これまでの作品は、そのあまりに文学的な手触りがやや鼻につく感じだったが、本作はちょっと違う。
14歳で女の子を出産して、養子に出し、その後、音信不通のまま、老境を迎えてしまったアネット・ベニングとその娘ナオミ・ワッツの物語だ。永年の年月をへだてた再会、激しい葛藤というドラマ展開を予想したが、まったく、はずれた。
冒頭から、クローズ・アップで目尻の皺、手のシミを露わにするアネット・ベニングがすばらしい。不幸な思春期を過ごしたために、極端なまでに男に禁欲的で過剰反応してしまうというキャラクターは、『ザ・グリフターズ』をはじめ、過去の彼女のニンフォマニアックなイメージを知っているファンにとっては奇妙な感慨を覚えるが、歳を重ねることで、これほどまでに渋い魅力を増したアメリカ女優もめずらしいのではないか。
いっぽうで、ストイックで薄幸なヒロインがもっとも似合う女優ナオミ・ワッツが、ここでは、かつてのアネット・ベニングのような妖しくなまなましいエロスを発散する。マンションのベランダで、全裸にワイシャツ一枚をはおった姿で、隣の新婚の夫を誘惑するシーンなど、思わず息をのむ。実際に彼女が妊娠していた時に撮ったとおぼしいショットも含まれ、<母性>と<エロス>をめぐる臨床的な考察としても興味深い一篇だ。
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