HOME   »   スポンサー広告  »  スポンサーサイトイーストウッド2009  »  愛のそよ風
RSSフィード iGoogleに追加 MyYahooに追加
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
http://pff.jp/31st/lineup_invitedworks_tokyo.html
第31回ぴあフィルムフェスティバル 映画監督クリント・イーストウッド誕生 2009/7/21~8/5

加藤久徳(映画ライター)
73/クリント・イーストウッド監督。この特集で久しぶりに再会した女性の映画友だちがこう言っていた。「『愛のそよ風』だけは絶対に見ない。TVで見たときは本当に頭に来た。イーストウッドって、男尊女卑でしょ。いつも女を見下している。はっきり言って嫌い。何よあの女の描き方! 馬鹿にしているわよ!!」と、凄まじい剣幕だった。
映画を観た人なら分かるだろうが、全くその通りである。PFFのパンフでいくら青山真治氏が感動の絶賛文を寄稿しても、説得力に欠ける。およそ男にとってご都合主義の可愛い女の子との恋物語。若かりし頃のセックスアピールを失った(老け衰えた)ウィリアム・ホールデンがそのご都合主義の代弁者では、日本で公開されるはずもない。一旦は輸入されたはずだから、試写の段階でダメ出しされたのだろう。
ところで、映画の前段を見ていて当惑した。悠々自適にシングルライフを送っている男が、ある日、見も知らぬ女の訪問を受け、気づいたら母屋を乗っ取られている。その言葉巧みにズケズケと、男の家の中に、そして心の中に入り込んでくる強引な女のヒット&アウエーたるや、まるで『恐怖のメロディ』そのままじゃないか……。
そりゃそうだ。あとでクレジットを確かめてみたら、脚本と製作助手はジョー・ハイムズであり、彼は『恐怖のメロディ』の原作者で脚色者だったのだ。鼻が天井に反り返った30女を、面立ちがスッキリした17才の美少女(演じるケイ・レンツは当時19才)に代え、恋愛中の30男を離婚後の50男(劇中のホールデンのセリフを素直に受けとめれば、彼の役柄は40男ということになるが、娘の手前、さば読みしていると思う)に代えると、スリラー(あるいはコメディ)がラヴロマンスに様変わりする。名作『ピクニック』(55/ジョシュア・ローガン)の時代とは容貌が一変しているホールデンの辛気くさいマスクはそのままスリラーにチェンジ出来るほどだが、イーストウッドは往年の二枚目大スター・ホールデンの体面を保つなど、演出はことさら優しい。
それにしてもイーストウッドは、なぜこんな年の差恋愛を描いたのだろう。仕事には忠実だが、自分のプライバシーはきっちり守る孤独を愛する主人公は、そのままイーストウッド自身を想起させる。後に『アウトロー』(76/クリント・イーストウッド)で20才年下のソンドラ・ロックと巡り逢うことを考えると、『愛のそよ風』はイーストウッドの理想の恋愛を具現化したもののように見える。それ以上でもそれ以下でもない。男根主義だな。
スポンサーサイト
NEXT Entry
白夜
NEW Topics
電子書籍「月刊シネマグランプリ」発刊
Comment
Trackback
Comment form
 管理者にだけ表示を許可する
プロフィール

れがあるF

Author:れがあるF
 新作映画の公開に先立ち、映画会社は宣伝のため、「試写室」と呼ばれる映写施設で上映会を行なう。
 これは「試写室」に出入りすることを許された、映画を見るプロたちが推薦する最新作をランキング形式で発表する企画。 すなわち、真の必見作がここにある!

★参加メンバー:プロフィール

★管理人:れがある

★更新情報:
cafe シネマグランプリ
(旧)シネマグランプリ雑記帖

★ランキング表一覧:
シネマグランプリ INDEX


★コンタクト:下記メールフォームをご利用ください

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

最新トラックバック

Page Top
CALENDaR 123456789101112131415161718192021222324252627282930
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。