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第31回ぴあフィルムフェスティバル 映画監督クリント・イーストウッド誕生 2009/7/21~8/5

加藤久徳(映画ライター)
71/ドナルド・シーゲル監督。リアルタイムでは丸の内松竹でのロードショーで見たが、とにかく客がいなかった。“白い肌~”のような、その手の邦題が得意な(東映などを含めた)業界人がまだゴロゴロしていた時代の産物のような(普通な)題名であり、客の方もまたか…程度の反応であっただろう。しかし、この映画、タイトル通りの異常な映画である。しかもリアルタイムで見たよりも、今回の方が遙かに面白い。あの頃には分からなかった近親相姦の描写は、今のほうがズッと納得できる。子供の見る映画ではなかったのだ。
南北戦争末期を時代背景に、南部の富裕家庭の令嬢たちに英才教育を施す女子学園に北軍の負傷兵(イーストウッド)が担ぎ込まれるもの。当時アカデミー賞3回ノミネートの、後のオスカー女優ジュラルディン・ペイジが園長に、『いつか見た青い空」(65/ガイ・グリーン)でノミネートの経験を持つエリザベス・ハートマンが若い教師として、それぞれイーストウッドの相手役(この二人はフランシス・コッポラ監督の『ユア・ビッグボーイ・ナウ』〈69 未公開 ビデオ・タイトル『大人になれば…』〉で共演の過去がある)を務めるが、この演技派女優たちとアクション派のイーストウッドが演技合戦をするのだ。しかもイーストウッドはほとんどのシーンで寝たままか、松葉杖を突いた状態である。そっちのほうがよほど異常な気がする。
女の園に迷い込んだ美形の北軍伍長の女性蔑視な性格は、『マンハッタン無宿』のチャラ系暴力警官とほとんど変わらない。伍長が負傷の直前に行った蛮行がインサートされ、この後の伍長の運命が自業自得であることが早々と暗示され、当然のように淫らな3Pシーンが女性の夢として描かれる。まるでアメリカ製ロマンポルノにしか見えなかった。ただし、ソフト版であり、そこらへんに監督D・シーゲルのアート志向があったようにも思えるけど、同傾向のアート映画なら、オスカーの候補にもあがった世界的話題作『砂の女』(64/勅使河原宏)には及ばない。『砂の女』は日本では20代観客を中心に大ヒットしている。その『砂の女』に殺到した若者たちが8年後、TV『ローハイド』やマカロニ西部劇の男臭いイメージを持つイーストウッドのソフトポルノなど、見たいとは思わないよ。
熱演は認めるが、うば桜すぎるペイジの近親相姦演技も、23歳という役柄が似合わないハートマンの色香のなさ(1944年生まれだが、41年、43年説もある人だ)も、日本人の目には無理だ。それでも、トータルでは今回いちばん面白いイーストウッド映画であった。共和党タカ派のイーストウッドが男尊女卑を声高に掲げた、極めて正直な映画として評価できる。
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