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http://www.festival-cannes.fr/en/archives/ficheFilm/id/10893001/year/2009.html 
公開未定

まつかわゆま(シネマアナリスト)
ラース・フォン・トリアー。これはすさまじい作品だった。この人もともと宗教嫌いなんだろうと思っていたが、癒しとか自然とか、愛とか、哀れみとカも嫌いな人なのね。だからそういうことを持ち上げて人間を信じようとうたうアメリカ人がアメリカ文化が嫌い。それがようわかりましてん。
父母が選択中の洗濯機の横でセックスに夢中になっているうちにあかんぼが窓から転落死してしまう。自分を責め抜いておかしくなってしまう妻。夫は彼女と共に森に入り小さな小屋をなおしつつ自分たちも回復しようとするが、森はそんな甘いところではおへんえ、という話。
どんどん変になっていって、むちゃくちゃな暴力をふるう妻はほとんど悪魔憑き。それを彼女の気持ちと行動を理解して演じていると見えるシャルロット・ゲンズブールがえらい。女優賞は納得。しかし、痛い。生理的に痛い。見ているだけで、痛い。勘弁してほしいくらい、痛い。だから、怖い、ホラー映画です。
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http://www.festival-cannes.fr/en/archives/ficheFilm/id/10904913/year/2009.html 
公開未定

まつかわゆま(シネマアナリスト)
イサベル・コイシェ監督。菊池凜子が築地市場で働きながら殺しを請け負う女を演じる。スペイン人女性監督の見た東京がつづられていく。音響監督が芸術貢献賞を授与された。
ガイジンのイメージするトウキョウの域を超えられたかというと疑問だが、努力はしている。「日本文化や日本人に対する認識と表現が間違っているというなら、日本を描くのは日本人にしかできないということになってしまわないか。それはおかしいと思う」という菊池凜子の意見に私も同意する。今回は努力してるよ、うん。ただし、コイシェ監督の作品としては物足りないんだけどね。
http://www.festival-cannes.fr/en/archives/ficheFilm/id/10903551/year/2009.html 
公開未定

まつかわゆま(シネマアナリスト)
「私はいつになったらパレスチナの監督と呼ばれなくなるだろう」というエリ・スレイマン監督は自伝的な「ザ・タイム・ザット・リメインズ」で自らの父と母のことを描いた。
チャップリンの顔を縦に伸ばしてインテリにしたみたいな顔をしたスレイマン自身が出演。一言もしゃべらないエリを演じている。イスラエルの中のパレスチナ人としてかつては抵抗運動をしていた父。運動からみをひき、イスラエルになったナザレで暮らし続けた父と母の思いとはどんなものだったのか。少年時代を振り返りつつ、今は年老いてボケつつある母を看取るエリ。亡くなった父を今も思っているらしい母。普遍的な家族の物語なのだが、そこに占領が覆いかぶさっている重苦しさは忘れられないのである。
http://www.festival-cannes.fr/en/archives/ficheFilm/id/10905140/year/2009.html 
公開未定

まつかわゆま(シネマアナリスト)
フランスのグザヴィエ・ジャノリ監督の社会派ドラマ。さびれた町の人の期待にこたえようと、偽の会社で道路を建設する詐欺を働いてしまう男の話。
これが実話なんだそうな。日本ではありえないよね、いや、大丈夫かなぁ。最初は寸借詐欺みたいなものだったのが、気のいい町の人に頼られるうちに一生懸命期待にこたえようとがむしゃらに働いてしまう主人公が、私はいとおしい。人は必要とされたいのである。刑務所から出て仕事を探す主人公は何回も「ここはお前のいる場所じゃない」という言葉をぶつけられるのが伏線になっている。派遣切りに会った人たち、ホームレスになった人たち、などなど、この主人公に共感する人がいっぱいいるだろうなと思う。ちょっとだけ、感謝されて、頼られて、期待されたら、人間らしく扱ってもらえたら、きっと頑張っちゃうと思う。今、を切り取った映画だった。
http://www.festival-cannes.fr/en/archives/ficheFilm/id/10889598/year/2009.html 
公開未定

まつかわゆま(シネマアナリスト)
ペドロ・アルモドバル監督。パルムに挑戦か、と思ったが、すでにスペインでは公開済みなので分が悪いとのこと。前回「ボルベール」のときはずっとカンヌにいてパルム狙いアピールをしていたペドロとペネロペだが、今回はさっさと帰国。ペネロペの風邪、ただの、インフルエンザではない風邪のせいもあったかも。
スポンサーの愛人である女優と監督の秘密の恋。やがて二人の関係を知ったスポンサーは…?! 愛と献身と嫉妬が三つ巴になって悲劇の坂を転がり落ちていく。
映画作りの話で、どうすれば映画一本をめちゃくちゃにして監督を葬り去ることができるかというコワイ話。愛憎劇・復讐劇なのにカラフルでポップな映像というアルモドバルらしさが戻ってきたねとはもっぱらの評判。
http://www.festival-cannes.fr/en/archives/ficheFilm/id/10895872/year/2009.html 
公開未定

まつかわゆま(シネマアナリスト)
ケン・ローチ監督のコメディ。しがない郵便局員エリックの前に憧れのエリック・カントナ(幻かも)が現れて、しょぼくれたエリックの人生を変える指南を授けていく。
今年のカンヌで一番幸せな気分にさせてくれた作品。ローチの得意とする「労働者の連帯」話が小気味いいクライマックスを作っているのが、うれしい。
決め台詞が二つ
「人間だって? おれは人じゃない、エリック・カントナだ」
「お前がどこにいようと探し出して懲らしめてやるぞ。だって俺たちは郵便屋さんなんだからな」
20年近く前まだ保育園に通っていた息子とテレビで子供向けのイギリス製パペットアニメを見たことを思い出す。問題解決何でもお任せの主人公はポストマンだった。
http://www.festival-cannes.fr/en/archives/ficheFilm/id/10904243/year/2009.html
公開未定

まつかわゆま(シネマアナリスト)
アメナーバル監督のエピック・ドラマ。4世紀のエジプト・アレクサンドリア。なんでアメナーバルが?! という疑問はさておき、かなりの大作である。
実在した女性科学者の物語で、監督いわく原理主義を描いた作品なのだとか。ふむ。ちょっと盛り込み過ぎかと思ったが、実在の人物なら仕方ない。ただし、演出はたっぷり加えている。想像を加えて現代社会を反映させるという方法は好きだ。
クリスチャンとローマ神話とエジプト神話とユダヤ教が混在する街が、まるで今のカンダハルかバクダットのように描かれる。クリスチャンはタリバンのような恰好でローマ系エジプト人を制覇していくし、主人公は女性だということで孤立させられていく。彼女を慕うローマ系の青年と元奴隷のクリスチャンとの三角関係も入り、華麗なるエピックロマンという感じに出来上がっている。
が、この女性の選択は日本では理解されないだろうなぁ。
http://www.festival-cannes.fr/en/archives/ficheFilm/id/10901416/year/2009.html
公開未定

まつかわゆま(シネマアナリスト)
よっ、まってました。ジョニー・トー監督作品。
マカオと香港を舞台に、娘とその家族を殺した奴らに復讐するためやってきた初老のフランス人と三人の殺し屋が友情で結ばれていく様を描く。もちろん殺し屋のリーダーはアンソニー・ウォン。殺しの注文をする男はジョニー・アリディだ。
フレンチ・ノワール・ミーツ・ホンコン・ノワール。この一言。
堪能した。
http://www.festival-cannes.fr/en/archives/ficheFilm/id/10904017/year/2009.html
公開未定

まつかわゆま(シネマアナリスト)
ウッドストックのコンサートが開かれたのはニューヨークから電車で一時間弱のところにあるキャッツキルという町。このまちで破産しかけているモーテルを営む家族。その長男が町おこしのために、行き場のなくなっていたウッドストックのコンサートを呼ぶことを思いつく。
69年の夏。時代が急展開していた夏に、一人の少年が三日間のコンサートを開くことで成長していくという話。フレッシュなキャストと芸達者な俳優で、いきいきした青春映画に仕上がっている。
ホロコーストの生き残りである母親の強烈な支配下にある息子は解放されるのか。家族ものの一面もあり、「飲食男女」に似たモチーフも感じられるアン・リー監督作。
誰か、買ってくれぇ。
http://www.festival-cannes.fr/en/archives/ficheFilm/id/10905137/year/2009.html
公開未定

まつかわゆま(シネマアナリスト)
ジャック・オディヤール監督のフランス代表作品。試写で拍手が多かった。何らかの賞に絡むかも。男優賞、とか。
ちょっとしたことで収監され6年の刑を務めることになったアラブ系の青年マリク。11歳で学校を辞めた彼は読み書きもできないし、親もいない。刑務所の中で反目するコルシカ系とアラブ系のギャングたち。新入りのマリクは保護してやるという条件でコルシカ系のギャングにアラブ系リーダーの暗殺を押し付けられる。
塀の中で無知な青年が人生を学び、開発していく様を描く一種のピカレスク・ロマン。モラルにうるさいアメリカ映画ではできない映画。頼りない感じのマリクがどんどんしたたかになっていく様は、やっていることは別として爽快でもある。
最初に殺した男がマリクの守護霊のように出てきて彼を導くというのがユーモラスさを付け加えている。
http://www.festival-cannes.fr/en/archives/ficheFilm/id/10901973/year/2009.html
公開未定

まつかわゆま(シネマアナリスト)
えっ?! 「オールド・ボーイ」パク・チャヌク監督の新作って、バンパイヤ映画だったの?! またも血まみれ。吸血鬼になってしまった神父というキャラクターを、ご存じソン・ガンホが20ポンドの減量で演じている。
この設定だけで、笑えるでしょ。
ところが物語は孤児だった神父の幼馴染一家がからみ、疾走を始める。幼馴染みの妻になったもう一人の幼馴染を吸血鬼にくわえたのはいいが、彼女が節操のないエロティックな吸血鬼になったもので大騒ぎ。ブラックな笑いと官能に満ちた、やっぱしパク・チャヌクはバイオレンスだよね、という映画になっていくのである。
http://www.festival-cannes.fr/en/archives/ficheFilm/id/10902591/year/2009.html 
公開未定

まつかわゆま(シネマアナリスト)
ものすごく不機嫌な15歳の少女。ストリートダンスが好きで学校は嫌い。父はいない。セクシーな母とすれた妹。まわりの女たちはセックスとくだらないおしゃべりばかりで嫌い。そんな彼女の前に母の新しい恋人が現れる。初めて自分を認めてくれた彼にひかれていくが…。
意外とよかった。イギリスの田舎町で、低所得者の住む団地に暮らす母子家庭の出口のなさ感が伝わってくる。
子どもは国の宝とか、よく言うよ、という状況が世界に広がっているのだと思う。未来をあきらめた女の子は男の子に自分を託す。それに男の子はのっかってヤリステるわけだ。そしてこの主人公の母のような母子家庭が出来上がり、絶望の再生産が起こる。
それでも、耳かき一杯の希望が夢をもち追いかけることで生まれるのだが、それすら人生経験のない子どもには失敗の連続だ。その苦さ。しかし、こういう子は経験からしか学ばない。そこであきらめなければ変わることはまだ出来る。少なくともこの女性監督は少女たちに伝えたかったのだろう。携帯小説の映画化しか見ない日本の少女たちに見せたいと思った。
※選評 無料公開中

●アンチキリスト ラース・フォン・トリアー
http://www.festival-cannes.fr/en/archives/ficheFilm/id/10893001/year/2009.html 
まつかわゆま(シネマアナリスト)
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●マップ・オブ・ザ・サウンド・オブ・トウキョウ イサベル・コイシェ
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まつかわゆま(シネマアナリスト)
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●ザ・タイム・ザット・リメインズ エリ・スレイマン
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まつかわゆま(シネマアナリスト)
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●イン・ザ・ビギニング グザヴィエ・ジャノリ
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まつかわゆま(シネマアナリスト)
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●ブロークン・エンバラス ペドロ・アルモドバル
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まつかわゆま(シネマアナリスト)
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●ルッキング・フォー・エリック ケン・ローチ
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まつかわゆま(シネマアナリスト)
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●フィッシュ・タンク アンドレア・アーノルド
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まつかわゆま
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●ノーワン・ノウズ・アバウト・ペルジャンキャット バフマン・ゴバティ
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まつかわゆま
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●サースト パク・チャヌク
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まつかわゆま
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●ア・プロフェット ジャック・オディヤール
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●テイキング・ウッドストック アン・リー
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●ベンジェンス ジョニー・トー
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まつかわゆま
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●アゴラ アレハンドロ・アメナーバル
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まつかわゆま
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れがあるF

Author:れがあるF
 新作映画の公開に先立ち、映画会社は宣伝のため、「試写室」と呼ばれる映写施設で上映会を行なう。
 これは「試写室」に出入りすることを許された、映画を見るプロたちが推薦する最新作をランキング形式で発表する企画。 すなわち、真の必見作がここにある!

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